不作為の罪

 先週、画期的な判決が最高裁で確定しました。それはエイズ薬害事件で、元厚生省主管課長が「不作為」の罪で有罪となったことです。行政官僚が不作為で有罪となったのは初めてということですが、なすべきことをしないで知らん顔という風潮に一石を投じたことは確かで、少なくとも行政権限を持つ官僚たちの姿勢に、少なからぬ変化が生じるのではないかと思います。
 そもそも企業利益と市民の利益が対立する場合は、市民の側に立つのが民主主義だと思うのですが、現実には激変緩和と称して企業の利益を擁護する場合も多いのです。それでも、市民の生命に関わらない範囲であれば、受忍範囲として受け入れられているのが実情です。よく調整といわれている事例の大半はこんな形で行われているのですが、薬害エイズ事件のように生命に関わる場合は、同様に考えることが出来ないことは当然で、行政官庁の調整の行き過ぎが、ようやくチェックされたと言えるのではないかと思います。
 また、今の世の中見て見ぬふりが当たり前のようになってしまい、ぎすぎすした人間関係が蔓延しているようですが、この判決をきっかけに、この風潮がどこに原因があるのかを考えてみるのも意味があるのではないでしょうか。

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